ただの汗っかき?それとも多汗症?自分で判断する目安
子どものころから友だちよりも汗をよくかくから、自分は汗っかきなんだと思い込んできたひとも多いのですが、本当は多汗症という病気の可能性もあります。
多汗症なら適切な治療をしてくことで良くなることも可能です。自分が汗っかきなのか多汗症なのか?自分で判断する目安とはどういったところなのでしょうか。
・子どものころから明らかに人より汗をかきやすい。
・汗がでるので授業で人前に出るのがずっと苦手だった。
・スマホがびしょびしょになるほど手の汗がひどい。
・精神的にストレスを感じると大量の汗が出る。
これらの症状がある人は多汗症の可能性があります。
自分の多汗症の程度や原因を知ることで、適切な治療をすることができます。
多汗症に悩む多くの人は幼少期か思春期ごろに発症しているケースが多いようです。
発汗と精神的ストレスは関係していて、多汗症の人の多くは精神的ストレスや緊張状態の時に多量の汗が出ているようです。
多汗症には2つある
多汗症には種類が2つあります。
1.全身性多汗症
からだ全体から多量に汗をかきます。
原因としては、感染症、神経疾患、内分泌代謝異常などがあげられます。
2.局所多汗症
からだの一部にだけ多量に汗をかきます。
原因としては、原発性、腫瘍、神経障害、外傷などがあげられます。
多汗症のひとで多い症状は、手汗、足汗、脇汗になります。
これは多汗症にならないと理解できないほどの本当にすごい量の汗なので、悩んでいる人が多いのです。
普段の生活にも影響があるくらいなので、いい治療法を見つけて完治させたいですよね。
多汗症に多い原発性局所多汗症になる要因は?
未だはっきりとした要因はわからないのですが、原発性局所多汗症になるひとは通常のひとよりも交感神経が優位になりやすい体質であるようです。
また、外国の研究で家族内にも同疾患のひとがいるかを調べた研究で65%以上が家族内にも同じ症状のひとがいることがわかったのです。
そのため、多汗症には遺伝的要素が考えられるともいわれています。
あなたの多汗症のレベルはどの程度?
あなたに適した多汗症治療法をみつけるためにはまず、あなたの多汗症の程度を知ることが大切です。
次のうちどれに該当しますか?
①ほとんど汗が気にならない程度。
②ちょっと気になるけど、我慢できる程度。
③よく気になるけど、なんとか我慢できる程度。
④気になって我慢できない。
このうちの③と④を選んだ人は多汗症重症度が高いです。
多汗症の治療法にはどんなものがある?
多汗症の患者さんの重症レベルによって合う治療法は違います。
クリニックでの治療法
クリニックで多汗症治療をする際に、重症度が低い順に治療法を紹介します。
・塩化アルミニウムを塗布
塩化アルミニウムの塗り薬を患部に塗ることで、汗をおさえるというもの。
初期の多汗症患者さんによく処方されています。
まれに副作用として刺激性皮膚炎をおこします。違和感を感じたらすぐに医師に診てもらってください。
・抗コリン剤を服用
抗コリン剤を服用することで、発汗を弱めるものです。
用量・用法はしっかり守って服用してください。
・イオントフォレーシス治療
イオントフォレーシス機器を使って患部に電流を流して、汗を出にくい体質に改善していく方法です。
長期間の治療を要しますが、副作用がなく安心できる治療法です。
・外科手術
胸にある交換神経節をとりさる手術です。多汗症の中でも重症の患者さんに行われる治療法です。
術後に患部以外の部位からの発汗が強まるという副作用を訴える患者さんもいることから、手術は慎重に決めなくてはいけません。
これらの治療法でも副作用がなく効果的なイオントフォレーシス治療は人気の治療法です。
しかし、クリニックで受ける場合長期間通うというデメリットがあるため、しっかり治す前に通わなくなったりということもあるようです。
せっかく効果的な治療法を見つけても、完治するまで続けることが出来なければ意味がないですよね。
週に2回、3回と通院して治療を続けることが難しい場合もあると思うので、そういった人は自宅でも出来るイオントフォレーシス機器を購入するのも選択肢としてあります。
ただ、海外メーカーしかこのイオントフォレーシスを家庭用に購入できないので、英語がネックになったり購入方法がわからなかったりということもありますよね。
英語が得意でないけど、自宅でイオントフォレーシス治療したい!という人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。